野村、仕事はできるのに男を知らないセカンドバージンのキレイめ先輩が深夜残業で泣いているところを後輩に見られてから距離が縮まりひとつのベッドで眠ることになった夜の話



今夜、ひとつのベッドで。
泣き顔を見られた深夜から、野村の中で何かが変わり始めた
会社での評価は高く、仕事では誰よりも頼りにされている野村だが、恋愛だけは別の話だった。
異性との距離感がわからないまま年齢を重ね、身体も心も未経験のまま今に至る。
そんな彼女がありえないミスをして一人深夜まで残り、誰もいないオフィスでこっそり涙を拭っていたところに後輩の中森が現れた。
短くまとめた黒髪、ネイビーのジャケットに包まれた細身のラインに似合わない緊張感をにじませながら、それでも差し出した手を振り払えなかった。
その夜を境に二人の距離は縮まっていったが、免疫のない野村は近づく中森を前にするたびに体が固まり、つい逃げてしまっていた。

















ひとつのベッドで隣に眠る後輩の体温が、長年閉じていた扉をこじ開けた
事情が重なって同じ部屋で一夜を過ごすことになった二人は、薄いTシャツ一枚でベッドの端に身を縮める野村と、少し離れた位置から静かに見守る中森という距離感のまま夜が深まった。
逃げようとするたびに優しく引き留められ、触れられることへの恐怖より先に体が熱くなっていく感覚に野村は戸惑うことしかできなかった。
長いこと誰にも開けさせなかった場所に、この後輩の手がそっと届いてしまった夜は、朝になっても終わらなかった。
