


家族皆が巣立った実家で、 母と過ごす近親相姦の日々―。 中島美南
賑やかだった実家が急に静かになり、母と息子の2人だけが残された
3人兄弟の次男に生まれた健二にとって、母・美南はいつも手のかからない子を見るような目を向けていた。
ある春、兄が就職して1人暮らしを始め、弟は寮制の学校へ入学し、父は単身赴任と、慌ただしく家族が散り散りになっていった。
かつて5人で囲んだダイニングテーブルに2人きりで向かい合う朝の光景、その静けさの中で美南は隠しきれない喪失感を顔に滲ませていた。
ネイビーのリブニットから溢れそうに盛り上がる豊かな胸、柔らかくまとった黒髪と笑顔の奥に揺れる寂しさが健二の胸に刺さり、ずっと兄弟ばかりを気にされてきた悔しさと虚しさが静かに熱に変わっていった。







母の柔らかい乳房に顔を埋めた夜から、2人の歯止めが完全に外れた
健二が美南の孤独に寄り添おうと部屋に入ったあの夜、ピンクのカーディガンをはだけさせると白くたっぷりとした乳房がこぼれ落ち、息子の頭を胸に引き寄せる母の手が震えていた。
愛情を独り占めしたいという感情がいつの間にか肉欲と溶け合い、家族が消えた実家の至る所で2人は重なり続けた。
汗で光る美南の体をダイニングテーブルに押し倒し、タオルをずり上げてむき出しになった白い太ももを割って奥まで突き入れる、その光景の背後には誰もいない静寂だけがある。
母の愛情を独り占めしようとした息子と、喪失感の隙間を埋めるように息子を受け入れた母、家族皆が巣立った実家で積み重なった近親相姦の日々はもう元には戻れない深さに達していた。
