渡来ふう、忘れられない男への手紙と止まったままの時計、独り部屋でバイブを押し当てて泣きながらイク少女が求めた最後の愛の記憶
渡来ふう(わたらいふう)の117分作品です。



拝啓、大好きだった君へ 月に飢える少女の激しく求めあった忘れられない愛の記憶 渡来ふう
「未来がないのは私の方だよ」、君がいなくなった日から渡来ふうの時間は止まったまま
黒いTシャツ一枚で箸を持ちながらうつむく渡来ふうの顔には、食欲よりもっと深いものが張り付いている。
茶髪のセミロング、目尻に宿る静かな諦め、それでいて唇はやわらかく色づいたまま、その不均衡な色気がこの女の全部を物語っていた。
「俺のことを忘れて幸せになってくれ」と言い残して消えた男への手紙を書きながら、ふうは夜ごと一人でバイブを下腹に押し当ててあの夜の体温を呼び戻そうとする。
細い腰、控えめな乳、すべすべと張りのある腹の上でバイブが震えるたびに眉が歪んで、涙なのか快感なのか自分でもわからない声が漏れた。

















ジェルネイルの爪で顔を覆って、それでも男の首に腕を回して求めた
ストーンの乗ったジェルネイルの爪で顔を両手で覆い、嗚咽をこらえるように横たわるふうの前に、あの男が現れた。
唇が重なった瞬間、目を閉じてすべてを明け渡すように首に腕を回す姿は懇願そのものだった。
服をはだけられ、淡い色のランジェリーをずらされ、指が割り込む感触に腰が震えて、ふうは声をこらえることをやめた。
忘れたくないから抱かれる、忘れられないから求める、その矛盾をそのまま肌で繰り返すふうの表情は、どこかずっと泣いているようだった。
君がいなくなった部屋で、それでも止まった時計だけが静かにそこにある。



